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視床下部と意識の問題

脳内にある視床下部という部分は非常に大きな役割を持っています。人間の感情や気分をコントロールすることから始まり、hPa 軸と呼ばれる 、他の部位と連動してストレスの抑制を行ったりします。また 視床下部がバランスを崩すと発熱を起こすということもあり、実に様々な役割を司っています。

 

最先端の研究では この視床下部の部分に仕掛けを作ることにより、人間の意識が 他の意識へ映し出されるとも可能ではないかという仮説が建てられています。これはあくまで 仮説 なのですが、ここから考えると実に多くの機能を持つ 視床下部に意識の中枢が含まれているのではないかと、私はそう思います。

 

人間の感情が意識の強さを反映するとも聞いたことがあります。すなわち 一般的な人より 感情が揺れ動く人は意識が ファジー的に強いという意味を表します。意識は眠っている時にはほとんど動いてないとも言われ、やはり 連続体として捉えるのが 適切かと思われます。

 

私は人一倍 感情が強い性格ですので、この意識が蠢いているというのも 理解ができます。体調が良い時は意識がはっきりしており、逆に体調が良くなくなると、意識の見え方と言いますか、意識朦朧とは言わないまでも、何かいつもと違う 違和感を感じてしまいます。目の前から見える画像のようなものが少し くぐもったり、あるいは 片頭痛とともに世界の見え方が変わる、大げさに言えばそういうことでしょうか?

 

人間の意識というのは 表象という 捉え方からも思慮できることになっています。これは人間の意識という小さな枠組みのみならず、外界までも人間の意識がイメージとして 映し出している、そういう考え方です。私はいわゆる人間原理にはあまり深入りはしませんが、視床下部からおそらく作られているであろう 意識というものが周りの世界をある程度 映し出しているというのは 賛同します。

 

視床下部 も 人間の脳という筋肉のような部位の一部ですから、そこから神経の活動という人間の身体のみでは考えられない 作用もしているのではないかと考えています。プラトン学派では イデアという考え方が主流でしたが、今一度このイデア というものについても検討を深める必要があるのではないかと考えています。このイデア という考え方は先ほどの 表象ともなじみの深い概念だと考えられます。

 

話が飛躍しましたが、この視床下部という部分をさらに研究することによって、人間は人間たらしめてるものは何かということがある程度ははっきりするのではないかと考えています。終わり。